Mercurial とか cocot とか激しく便利な件

忙しさにかまけて 1 年以上放置してますが,一応生存確認ということで.一時期数ヵ月くらい Ruby のエラーが出て閲覧不能になってたっぽい.色んなインチキ Ruby スクリプトを止めました.

そもそも家の PC 動かすの自体すげー久しぶりだったりする.

知人のブログ等も半年以上見ていない.すいません.

でも数年前に比べると,全体的な傾向として知人のブログも明らかに更新頻度が減ったなあと感じる.最近はみんな twitter なのかな.twitter といえば 2 年以上前にアカウント作ったけど [2007-04-15],リアルに周囲でやってる人も見当たらない.そういや mixi も 1 年以上放置してるな….



近況だけなのも何なので,最近お気に入りのツール 2 つ紹介.



一つはバージョン管理システム Mercurial.

モバイル PC 上で作業することが増え,集中リポジトリやってられねーということで導入したのだけど,便利すぎてもう CVS に戻れない.作業ディレクトリにリポジトリが置かれるのでわかりやすい.アーキテクチャCVS に近く,CVS に慣れた身にはとっつきやすいが,管理の手間は決定的に楽 (とりあえず hg init,add,commit だけで事足りる).結局最後までマニュアルを見ながらしか使えなかった CVS を捨ててしまった.Windows でも Unix でも使いやすいのも嬉しい.一つ注意すべきは,リビジョン番号はリポジトリ全体につき,個々のファイルはハッシュ値で管理されるため,ファイルの新旧がわかりにくいことだが,実運用上困ったことは特にない.



Cygwin + Meadow 上でも軽快に動き,mercurial.el を使えば基本的な作業はすべて Meadow 上から実行可能.ただし,Cygwin + Meadow の場合,デフォルトの設定では Meadow から Python スクリプトが実行できず,Spawning child process とかエラーが出てはまった.Cygwinwrap を導入したら幸せになれた.もう一つは,文字コード設定の異なる端末間でのログイン時に文字コード変換をやってくれる cocot.Cygwin の Mintty などの UTF-8 端末から,従来の EUC-JP ベースの Linux 端末などにログインする時に大変頼もしい.

JPOP を JPOP たらしめる「王道進行」

連日 29 時帰宅の日々がようやく一段落つき,気がついたら RSS の未読が数千エントリ溜っていて,以来明らかにこちらが読む速度以上のスピードで新エントリが増えるという典型的 RSS 破産 [2007-07-05] 状態なわけだが,やっぱり時々こういう面白いエントリを読むと RSS 全削除しなくてよかったと思う.



30 年ほど前から JPOP サウンドの核心部分がある一つのコード進行に著しく偏っている,という話.

確かに,いわゆる JPOP を耳にするたびに無意識に感じていた何やら同質化された安易な心地良さ,昨今の洋楽とは明らかに違うのにどこが違うのか言語化できずにいたある種のパターン,がまさにこの IV△7→V7→III7→VI というコードの反復にあるのだなあと実感.

解説動画を見て以来,王道進行反応回路が脳内に出来てしまったようで,街を歩いていて耳に入る BGM に「お,王道進行!」「あ,また王道進行!」といちいち吹き出しそうになってしまう.まあ裏を返せば,それだけ王道進行が巷に氾濫しているということですな.



それにしても,これまで和声法とか旋法とかって,何となく感覚論みたいな印象があってやや敬遠していたのだが,最近はいつか時間があったらちゃんと勉強してみたいと思っている.

だいぶ前に読んだ話だが,ドレミファソラシドの根拠を考察した次のエントリも面白い.

Windows がクラッシュしたら WinDbg で原因究明

先日,いきなりノート PC がブルースクリーンになった.会議中だったので対応している余裕もなく,放置しておいたらそのうち電源がオフになってしまった.



会議終了後,電源を入れると無事に立上り,「システムは深刻なエラーから回復しました」と出た.まあそれは良いとして,何が起こっていたのか気になる.

[コントロールパネル] の [管理ツール] から [イベントビューア] を開き,[システム] の項からイベントログを見たが,どうもよくわからない.ただ Save Dump というイベントが起こっており,C:\WINDOWS\Minidump の下にコアダンプを作成したと書いてある.

調べてみると,gdb のようなツール WinDbgMicrosoft から配布されているらしい.そこで,

の記述にしたがい,WinDbg をインストールして,ダンプファイルを読み込ませてみると,見事,probably caused by TM_CFW.SYS と出た.ウイルスバスターファイアウォールドライバが,VPN と何やら干渉していたらしいことがわかった.



今までブルースクリーンになっても放置気味だったが,WinDbg があるとかなり原因究明に役立ちそうだ.

b-mobile 3G を使ってみた

先日からブログ更新環境を一新しています.どこか失敗してるところがあればお知らせ下さい.



さて,b-mobile 3G を衝動買いしてしまった.



きっかけは,会議中等にネットワークにつなぐ必要が頻繁にあるにも関わらず,うちの職場のほとんどの会議室で b-mobile が圏外になることだった (b-mobile に限らず PHS はほぼ圏外になる.おかげで自分の willcom は日中ずっと使い物にならない).

先日発売された b-mobile 3GFOMA のネットワークを使うため,圏外の危険性は少ない.加えて,数 Mbps とも言われる通信速度はやはり魅力だ.イーモバイルよりエリアが広い (らしい) のもいい.



というわけでさくっと購入 (自腹).数ヵ月前にやはり自腹で b-mobile ONE を買ったばかりで,まだほとんど使っていないというのに….

b-mobile

家にある歴代 b-mobile.一番上の U100 は期限切れだが,真中の ONE と一番下の 3G は現役である.



大きさは一般的な USB メモリより一回り大きい.なので,USB コネクタに挿すと,隣をふさいでしまったりする.ここはぜひ次世代バージョンでは改善してほしいところ.

中には実は SIM カードが入っている.表に「FOMA」,裏に「docomo」のロゴがあり,正真正銘の FOMA 端末である.これまで PHS しか持ったことがない自分としては,人生初のケータイになったわけだ.

b-mobile

早速つないでみる.Windows 上での表示は 3.6Mbps と出た.実効速度を測ってみると数百 kbps 程度だったが,最近まで ADSL 1.2M あたりで満足していた身には十分な速度.ウェブ閲覧では画像がすぐに表示され,PHS 通信網の旧 b-mobile と比べたら雲泥の差だ.会議室や普段使っている机では正直あまり電波状況が良くなく,通信状態は不安定だったが,それでもつながるだけありがたい.

それと特筆すべきは,新幹線の東京-新大阪間で使ったところ,高速移動中やトンネル通過中も通信がかなり安定していたことだ.トンネル内で普通にメールチェックができたのは素晴らしい.逆に不便な点は,1 時間ごとに通信が一旦切られてしまうこと.占有を避けるためかも知れないが,大事な作業中に突然切れるのはちょっと困る.



b-mobile ONE のほうは,USB コネクタがない Zaurus 用にしようかなあ…しかし最近,この手のイレギュラーな端末で仕事してはいけないことになってしまったので,ZAURUS の出番がなくなってしまい困っている.代わりに最近よくあるウルトラモバイル PC を買いたいが,ここのところ b-mobile 以外にも NAS,プリンタ,ワンセグチューナなどを立て続けに買ってしまったので,しばらく我慢することにする.

いしばいしはら問題

ばたばたしている間に,紹介が遅れてしまった.タイムリーさをやや逸してしまったかも知れないが,FizzBuzz 問題として秀逸かも.

かなり需要ありそうなのに,ぐぐってもこの手の話がほとんどないのは何故だろう….

cron が実行されない罠

さすがに毎日更新するのはきついですね.少しペース落とします(笑).



先日,ある FreeBSD マシン on VMware で,cron job が時々実行されていないことに気がついた.

一度も実行されないならまだわかるが,たまにちゃんと実行されるのが謎./var/log/cron を眺めていて原因がわかった.

  1. cron で ntpdate を 5 分ごとに回していた
  2. ntpdate の瞬間にマシンの時刻がかなり進む
  3. その時刻に実行されるべきだった他の job がスルーされる
  4. orz
対策として,ntpdate と他の job の実行時刻をなるべく離すようにしたら解決した.



また VMwareFreeBSD を動かす場合,VMware Tools を使っていてもすごい勢いで時刻がずれていくので (1 時間で数十分ずれるので,頻繁に ntpdate を実行しないとダメな状態だった),/boot/loader.conf で

hint.apic.0.disabled="1"
kern.hz=100
kern.timecounter.hardware=i8254
debug.acpi.disabled=timer

とかやったらかなり改善された.どれが効いているのかはわからんが.

「プルートウ」大人買い

というわけで,色々大変な思いをして購入したのが,これである.浦沢直樹×手塚治虫の「プルートウ (PLUTO)」豪華版,一気に大人買い

pluto





これまで人から借りて読んでいたのだけど(ぉ,先日読んだ最新巻で,ずっと肩入れしていた登場人物があっけなくお亡くなりになってしまったのに精神的打撃を受け,その勢いでつい購入ボタンをクリックしてしまった.詳しくはネタバレになるので書かないけど,いやーこの展開はショックでかいですね.ここで死ぬかおい.



しかも 1 冊約 1,500 円の豪華版を 6 巻分 で 9,000 円強という,漫画の相場としてはあり得ない数字.もう少しで,通常版も併せて買ってオタの暗黒面に堕ちそうになるのを,理性で踏みとどまった.まあ,自分が小 3 の時に生まれて始めて「ハマッた」漫画が「火の鳥 未来編」だったことを考えると,「プルートウ」にハマるのは必然という気もするし,CD 3 枚分以上の価値は確実にあると思っている.特典のおまけ漫画は正直どうでもいいんですが.



浦沢作品は「MONSTER」も「20 世紀少年」も一通り読んだけど,自分の嗜好に一番合ってるのは本作かな.それにしても浦沢作品を読んでいると,必ずドイツに無性に行きたくなるなwwドイツいいよドイツ.



久々に漫画にハマッた気がします.



追記: 今日,職場の新メンバーの歓迎会ランチというものに参加したのだが,その時に出て来たデザートを見て吹いた.

pluto

なにこのプルートウwwwwww

…とか思う自分の精神状態が既にやばい気もします.モンブランwwの横に突っ立てられた 2 本の棒は揚げたパスタらしいです.ゲジヒトさんどう思いますかこれ.