RSS リーダのストレス

Bloglines を入れて 3 日,いや,すごく便利なんだけど,何か腑に落ちないものがある.妙なストレスがたまる部分がある.

ひとつは,見出ししか読めないサイト.いや,RSS ってそういうもんなのかも知れんが,結局オリジナルサイトを見ないといけない.で,私のマシンは古いので,IE が新しいウィンドウを開くのにけっこう時間がかかるのだ.そこでまたブチキレですよ,というわけではないが,まあちょっと気になる.冒頭数十バイトでいいから中身がよめるとよい.

同じ見出しだけでも,asahi.com なんかの見出し一覧はまったく気にならないのだが,asahi.comBloglines で読むとストレスを感じる.一覧性が低いのだ.いろんなフッタが記事に付加されているせいで,1 画面に数個のニュースしか入らない.

というわけで,見出ししか読めないのが悪いんじゃなくて,一覧性の低い見出ししかないことと,本文へのアクセスに負荷が掛かること,つまり量と質の両方が低下してるということだ.

もうひとつは,どう説明したらよいかよくわからないが,特に個人 blog に対して感じること.オリジナルサイトのデザインやらいろんなサービスやらがそぎ落とされて,記事だけになった blog を読むのは,何とも味気ないというか,オリジナルサイトに失礼というか.本人が自分から RDF を配布してるんだから失礼もへったくれもないのだが.

多分,私がまだ RSS という概念に慣れてないことと,RSS リーダ技術自体も途上期にあるせいもあると思う.デザインに惑わされず公平に記事内容を読むことができるという点では,むしろこのほうがよい.デザインに惑わされず文章を書くという TeX のコンセプトにも似ている.思えば,何らかの構造を持った文書 (マークアップ文書,プログラムコード等) からダイジェストを自動生成する技術,あるいはダイジェストが自動生成できるように文書をマークアップする技術,昔からあったけど,ウェブ文書とこんなに相性がいいとは予想しなかった.

ちなみに,Bloglines は同一サイトからの RSS 取得をまとめて行っているので,人気サイトにとってはアクセス集中の低減に役立っているそうだ.