太陽系外惑星の「直接観測」に成功

昨日の夕刊トップで知った.「見えた」のかと思ってびっくりしたが,実際は惑星が見えてるはずの状態と隠れてるはずの状態との diff を「直接観測」と称している.

これが「直接観測」になるのかどうかは,確かに自分でも微妙なケースだとは思った.やっぱり天文学のルーツが可視光による対象そのものの目視にあるから,diff 処理結果を「観測結果」とみなすことに妙な心理抵抗があるんだろうな.医用画像分野なんかだと,もともと光のなかったところに光を出させたり,別の物理量を光情報に変換したりして,control 群と diff を取るどころか,さらに大幅にこねくり回しても,ちゃんと揺るぎない直接観測となる.その感覚からいくとこれも十分に直接観測だと言えるのだけど.

ていうか,わかりにくいのは総放射量で測ってるせいもあるだろう.2 次元で撮像して diff とってやったらぽつんと光点が出てきた,とかなったらかなり楽しいだろうし,(素人目には) 原理的にすぐできそうな気がする.甘いですかね?