科学者のイメージ

理科大好きでも科学者イヤ 中3男子56%・女子81%」だそうだ.


ROSEの予備調査で各国の子どもたちに科学者の絵を描いてもらったところ、日本の子どもはマニアックで暗いイメージの科学者を描く傾向が強かった。小川教授は「科学者が身の回りで普通に生活している現実味のある存在として見えていないからではないか」と話している。
いやー正直言って自分が子供だった頃も,科学は好きだったけど科学者って全然魅力感じなかった.まさかサラリーマンや公務員にふつーに科学者がいるとは想像もしなかった.科学者っていうとアレだ,ドリフのコントにあるような,白衣にもじゃもじゃ頭のいかれたじいちゃん (なぜか「博士」と呼ばれている) が「世紀の大発明じゃ!」とか叫んで (そもそも「〜じゃ」って言い方する老人に私は出会ったことがないんですけど),助手 (この世界ではなぜか助手より博士のほうがエライのだ) が実験手伝ってるうちになんか薬品大爆発して髪の毛チリチリ,みたいなイメージですよ.言いすぎか(ぉ



アニメや漫画の「博士」の影響なんだろうか.それは大きいと思う.アニメや漫画の博士は,世界を救うヒーローと同程度に非現実的な存在だ.だけど,どうも科学教育の啓蒙メディア (子供向け科学雑誌,科学漫画,大学や官公庁や理系企業の各種広報) 自体にも,この間違った博士像がはびこってる気がするのだ.本来の科学者 (というか研究者) が働いている大学や研究所でさえ,「博士と助手」が案内役のパンフレットがけっこうあったりする.誤解を助長してる気もするんだよね.



まあステレオタイプとして進行役にしやすいし,こういう科学者像に夢を持っている子供達もいるんだろうし,存在を否定はしないけどさ,もう少し真実に近い科学者像 (というか「研究者像」といったほうがよいのかも) をなんとか認識してもらえないだろうか.海外の子供達はどういう科学者像を持ってるのかも気になる.



と同時にプログラマに対するたいへんな誤解 [2005-04-16] も何とかしたいなwww.