ディジタル映画の転送と再生


撮影編集を経て完成したオリジナルのデジタル映画のデータは、1Gbpsの専用回線を通じてハリウッドから日本に送られてくる。データは2時間程度の映画で約300GBだという。それを2時間強かけて転送するという。リアルタイムにはちょっと届かないスピードだ。映像の圧縮はJPEG2000、音声は非圧縮だ。もちろん、ファイルは暗号化されている。

ちなみに、今上映中のダビンチコードは、回線の確保が間に合わず、データは空輸されたものが使われているそうだ。日本に届いたデータにはNTTの研究所で字幕データがインサートされ、上映する映画館までは、やはり専用回線を使って転送され、ストレージに蓄積される。このデータは暗号鍵がなければ再生はできない。これもまた、NTT西日本が生成したものが専用線を使って各上映館まで配信され、リアルタイムで暗号をほどきながら再生する。ファイルは約1分が 1ファイルになって映画を細分化しているが、20分置きにチェンジしなければならないフィルムのロールと違い、ファイルとファイルの継ぎ目でスクリーンの右上にロールチェンジのマークが入るようなことはありえない。
へぇ〜!