逆 SEO

SEO って可能なんですかね?(ぉ

いや,実はあるページ (この blog ではない) のランクが知らないうちにあがってて,Google で第 3 位になってしまい,おわー,本家を抜いたらやばいよな(激ぉ,とか思って,何とか順位をさげられないかと思ったのですが.贅沢な悩みですかね.

で,けっこう同じようなことを考えている人がいて,「逆 SEO」で検索したらたくさん引っかかって来た.いかに検索で上位に来ないかを苦心している方々のサイトを Google からたそるのは皮肉というか何か心苦しい気がしますが.すいません.

まあ,これらの方々の場合は,自分が何の気なしに書いた blog が上位になって当惑する,というパターンのようで,それならばうちのように Google のロボットを蹴って,メタタグもはりつけて,削除依頼でも出せばいいのではと思うのだが (現にうちはそれで一掃した.でも index.rdf だけはどうしても残ってしまうw),なかなかそうもいかないシステムもあるのだろう.

自分のつまらない blog に検索で飛んで来る人に申し訳ない…という意見に対し,何か心情としてはわかるのだけど釈然としないような感じがした.

まず,検索していたら全然関係ない 1 行だけの blog が引っかかって,uzeeee と感じることはもちろんある.というか世の中の blog の大半は単なる 1 行日記で,面識のない人間にはまるで面白くないことが多い.でもその一方で,見当外れのヒットで読んだ blog にすごく有用な他の情報が載っていたり,面白い議論があったり,というようなことも,個人的には同じくらい頻繁にある.というか「ネットサーフィン」の醍醐味は,そういう「探してないのに偶然面白い情報に行き着く」ことにあるとさえ思う.本人はつまらない記事だと思ってるかもしれないが,興味深く読んだ人間もいるのだ.もちろん,本当につまらない記事だと思ったって,それにいちいち腹たててたら Google なんて使えないよ.読む価値があるかどうかは読者に依存するのであって,「ああこの人は忘年会に使えるいい店を探してたんだろうけどうちに来ちゃって申し訳ないことをしたな」みたいに恐縮するのは,気にしすぎというか,あえていうと意識過剰な部分があるように思う.自分もそうだけど.

で,もし本当に本当につまらない,検索される価値のない記事だと思うのなら,大変かもしれないが Googlebot を蹴ってキャッシュを削除すればよいだけの話だと思うのだ.あるいはアクセス認証をかけるとか.「上位に入ってたりすると恥ずかしい」という意見があるが,そんなに自信がないならなんで全世界に公開しているのだー.あるキーワードが載った文章が広く知れ渡るのは blog と google の特性であって,blog というものはそういうものなんだからと思ってしまう.

だから,もちろん書き手に「つまらん記事書くな」というのはお門違いだが,読み手ならともかく書き手が google に「つまらん記事斡旋するな」と文句を言うのはお門違いなんじゃないかなあ,と (もちろん,メタタグや robot.txt を無視する bot には文句を言い続けるべきだと思うけど).出来る限り多くのページを,一定の基準にしたがって自動的にランクづけするのが google の良い所でもあり悪い所でもある.で,それを避ける方法は用意されてるのだ.あえて文句を言いたいならせめて,メタタグを置かせてくれるように blog システムに対して文句を言うべきではないだろうか.

もうひとつ,これは議論中でも指摘されていたことだけど,読み手の検索スキルの問題もある.検索ワードのテクニックひとつで S/N 比は劇的に変化する.もちろん限界はあるけど,読み手にも工夫の余地はあるということだ.というか,自分の狙った内容のサイトを一発で出すなんていう無理難題を,貧困なキーワードだけでやれるわけがない.斡旋業者のたとえ話が出ているけど,コンテクストや背景なしにただキーワード 1 個渡されたら,どんな斡旋業者だって困ると思う.少しでもマシなものを求めるのなら,鮮度は低いけどディレクトリ登録型エンジンに行ったほうがよいかも.

まあ,心情としてはすごくよくわかる.こういう話が出るのも,blog のほとんどが日記だからだろうなあ.ちなみにここの場合,日記ではなくて自分が調べたことや面白かった URL を書く場なので,できるだけ「来た人がそれなりに楽しめる (読者層は絞られるかも知れないが)」ような記事をたま〜に混ぜる努力はしているつもり.幻想だろうけど….

む,書きすぎた.ちなみに blog と日記の違いについては先日面白い議論をした.また後日.