京都丸善と檸檬

先日,京都河原町丸善に大きく閉店のお知らせの垂れ幕を見つけてショックを受けた.

最後に京都丸善を利用したのは 2 年前だ.その時はやけに掘り出し物が多かったのを覚えている.当時の記述より引用 [2003-03-04]

丸善「複雑系のバイオフィジックス」(大阪出張の総まとめ) と「カッコウはコンピュータに卵を生む」(UNIX も知らない高校時代に好きで読んでいた.やっとハードカバーが買える金銭的余裕がでてきた) と「サトラレ」(新幹線での暇潰し用) を買い,MSX マガジンに手を伸ばしかけて,理性の咎めで(笑)見送り.
仕事で何度となく助けられた「複雑系の…」,十数年前,自分の Unix 偏重傾向の礎となった「カッコウは…」,思考実験モノという SF の真髄をきわめた「サトラレ」,どれも丸善のブックカバーとともに大切にしよう.



ちなみに梶井基次郎檸檬」は新潮社サイトで無料で読める.10 年程前に読んだときにはよくわからなかった主人公の心の機微が,今はなんとなくわかる気もする.