滅菌・殺菌・除菌
滅菌と殺菌の違いの話があったが,
少し前にこんな話を聞いたのを思い出した.なんでも,菌が 1 個でも減れば「除菌」なんだそうだ.
殺菌は特定(今回は人体に有害な菌)の菌を殺すこと、滅菌は全ての菌を殺すこと。
1 個というのはさすがに極端かも知れないが,滅菌や殺菌よりはだいぶ落ちる概念らしい.混同してた.
各種業界の定義によれば,除菌の定義は
ある物質または限られた空間より微生物を除去すること
らしい.
ろ過や洗浄などの手段で、物体に含まれる微生物の数を減らし、清浄度を高めること
除菌の定義
各社とも生菌数を減少させること、あるいは増殖を抑制することという回答であった。しかし、減少や抑制の程度について、数値での記載はなかった。
あと,「殺菌」もわりといい加減な概念だという話もある.
スポンジを「除菌」しても、菌数がゼロになるわけではないので、洗剤による「除菌」に過大な期待をしないようにしましょう。
ちなみに生物実験なんかでは,エタノールで拭くのは「消毒」で,オートクレーブや乾熱滅菌器は「滅菌」だな.メンブレンフィルタのろ過滅菌って,「滅菌」と言っちゃっていいのか? 確かに残らず「いなくなる」けど.
極端な話をすれば一割の菌を殺して九割が残っている状態でも「殺菌した」ということは可能である。
あと上の記事で間欠滅菌の意義を初めて知った.なるほど.