週刊モーニングと SF
今週のモーニングに「HOTEL」という SF 読み切りが載ってた.ベタでお涙頂戴的な展開ではあるんだけど,久々に読ませる読み切りだった.どうも自分はこの手の「人間のいない所でただ一人任務をこなす機械」に弱いようでツボを突かれた感がある.
で,思ったのは,モーニング系は以前から良質な SF がけっこう載ってたなあということ.
現在を外挿した地続きの未来としての宇宙開発を感じられる「プラネテス」
はもちろん外せないが,壮大なスケールと民俗学的知識に裏付けられた緻密なリアリティで魅せる「暁星記」
や,宇宙開発に賭ける技術者,研究者の思いがストレートに伝わって来る良作「まっすぐ天へ」
ある一つの仮定を元に社会を作り出し,そこに起こり得る現象を緻密に考察していくというもしもボックス的思考実験としては SF の真髄である「サトラレ」
そして,読み切りなので単行本にはなってないが,スピード感とハッタリ感で短篇の醍醐味と元気を与えてくれた「宇宙人かよ!」は未だに印象に残っている.
時々こんな感じでこの手の作品を載せていって欲しいなあ.毎週連載は経験上ぐだぐだになるので,たまでいいから.