黒田プロジェクトの細胞シミュレーション

JST さきがけプレスリリースより.何度かお話させて頂いたことがあったが,ついに満を持して出ましたか.

モデルのパラメータ同定を徹底的にやったあたりとかすごいと思うのだが,一番印象に残ったのは研究内容よりも(ぉ,以下のくだり.

同じ分子
ネットワークのコンピュータシミュレーションはこれまでにいくつか知られているが、
「反応を再現するだけでなく、未知の刺激に対して反応を予測し、実験で実証した」の
は世界で初めてである。
工学屋の発想からすると,未知の反応を予測できなきゃシミュレーションとかモデルの意味がないと思うのだが,それをやっただけで Nature に載ってしまうのが生物業界のすごいところである.「反応を再現した」だけでもそこそこ立派な仕事になってしまうのである.そこはかとない違和感を持ちつつ,そこに乗っかろうとしている自分がいる.