rootkit 問題と Sony クオリティ

今月初めくらいから,Sony BMG の CD に rootkit が仕込まれているという問題が大きな話題になっていますね.

ここにきて日本でもようやく回収・交換の動きが出て来たようだ.とりあえずここに挙がっている CD は持ってなかったので安心したけど,けっこう有名どころなアーティストも多くて(((( ゜Д゜))) ガクガクブルブル.最初にこの問題を見つけた Russinovich 氏のレポートがここにある.これがまた面白過ぎ.Windows のスーパーハカーというのはこういう人のことをいうのだな.テラスゴス.Russinovich 氏の勤務する Sysinternals では,RootkitRevealer という rootkit 検出キットを配布している.ただ,日本語キー名に含まれる null に反応してしまったり,全スキャンを行うので時間が掛かるという問題点がある.とりあえずチェックするだけなら,全スキャンを行わず,さらに rootkit の削除までをやってくれる F-Secure の BlackLight がよいようだ (ただし使用期限は今年いっぱい).試しに両方のツールで自分の PC をチェックしてみたが,不審なものは特に見つからなかったようだ.まあそうまでしなくても,とりあえず Sony BMGrootkit は来月以降「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の削除対象となるようなので安心.rootkit が既に入ってしまった環境でのセキュリティソフトウェアの動作については,以下が詳しい.さて,そうこうしているうちに,Walkman A シリーズの付属ソフトウェア Connect Player のとんでもないダメダメっぷりが話題になり,またソニーかと思う間もなく,Walkman A の販促 blog が炎上の果てに閉鎖というニュースを今日知った.まあ,前からソニーはあまり好きではなかったのでどうしても非難口調になっちゃいますけど(ぉ,それにしてもひどすぎですよ.最近のソニーの強みは良くも悪くもイメージ戦略であって,こういう戦略は個人的には好きじゃかったけど,まあさすがだなと一定の評価はしてました.それが今回の blog 騒動では,その唯一の売りであるイメージ戦略そのものが腐っちゃってることが露呈したわけですよね.なさけない.