FIVA MPC-216XL に火を入れてみる

あけましておめでとうございます.

今年の正月休みは久々にのんびり過ごしている.出勤しないのなんて何年振りだろうか.部屋を片付けたり,たまったテレビ録画や DVD を消化したり,nethack をやり込んだりしている.

その合間にふと,しばらくしまい込んであった FIVA に火を入れてみた.



FIVA MPC-216XL は,カシオ計算機が 2001 年頃に発売していた知る人ぞ知る超小型ノートである.WindowsLinux (Midori Linux という謎の distroコンパイラがついてないので正直使えない) のデュアルブートというわけのわからない構成で,買った当初は周囲から散々「またマニアックなものを買って」と言われ続けたが,何しろ小型なのでよく持ち歩いて愛用していた.惜しむらくは XP を動かしてぎりぎりというスペックの低さで,その後 Let's note を使うようになってからは使うこともなくなってしまったのだった.



最後に電源を入れたのが確か 2004 年くらいで,FIVA ML でも 2005 年頃に突然死の報告が相次いだので,最悪の事態も覚悟したが,電源を入れるとあっさり休止状態の Windows が復帰.おお,すげえ.しかし Windows Update して再起動すると,いきなりディスクチェックが走り出して,大量の "windows replaced bad clusters in file ....." みたいなメッセージを吐き出していく.怖ぇー.HDD 自体が相当ダメになってるっぽい.もともと容量少ないし,換装するかなあ,しかし 216XL の換装って情報少ないしなあ,などとつらつらと考えたりしたが,2 度目のディスクチェックではエラーが出なくなったので,とりあえずそのまま使い続けてみることにする.



他にわりと致命的なのが,キーボードのリターンキーと BS キーが反応しないこと.よりによってなぜリターンキー….一応 Fn キーでテンキー用配列のリターンキーを使うとか,BS の代わりに Del を使うとか,ソフトウェアキーボードとかを使えばなんとかなる.昔はカシオのサイトで換装用英語キーボードを別売していたはずだが,今はないらしい.しかし,数百円くらいの USB キーボードを挿して使うという手もあるかな.



というわけで,思った以上に状態が良好だったので嬉しい限り.改めて触ってみるとやっぱりいいマシンだ.さてどうするかな.知人が PC を欲しがっているので譲るか,FreeBSD などを入れてルータ・サーバとして使うか.それにしても,昔は FIVA を改造しまくっているサイトなどたくさんあったのに,いつの間にか数えるほどしか残っていない….