VMware と無線 LAN

ついにうちの職場にも無線 LAN が導入されることになった.BUFFALO の無線 LAN カードが支給され,とりあえず Windows からつないでみると,あっさり成功.

おお,便利便利.とか思って 1 分後,大変なことに気がついた.



VMware の bridge ネットワークが使えねー.orz



結論からいうと,これは仕様らしい.

VMware 3.x の場合,無線 LAN で bridge 接続はできないらしいのだ.

大変なショックだ.VMware 上の仮想マシン (FreeBSD) が実質上のメインマシンなので,これがネットワークにつなげないということは即死も同様だ.

考えられる対策案は 3 つ.
  1. 有線を使わせてもらえるよう,職場の人にお願いする.
  2. VMware 4.x では無線 LAN に対応しているらしいので,4.x を使う.
  3. bridge 接続以外の接続方法 (NAT,host-only+IP マスカレード etc.) を使う.
  4. VMware をあきらめて Cygwin + X や VNC で暮らしてゆく.
  5. Windows で暮らしてゆく.
1 は…やってみるけど(ぉ,多分許可は降りないだろう.有線を引き回すのが嫌で無線を使うことになったのだから.



2 は,バージョンアップのオーバヘッドが掛かるのが難点だが (VMware のバージョンアップは不可逆なので失敗できない),理想解は多分これだろう.しかし,(情報が少ないのでよくわからないが) ゲスト OS 側で無線 LAN の設定をする必要がありそう.FreeBSD 上での無線 LAN の設定法は…なにー.激しくマンドクセ.時間がたっぷりあれば面白そうだが,あいにくこの先 1 ヵ月ほどはとても時間が取れそうにない.すぐに使えるようにならないと意味ない.



3 はかなり現実的な解.NAT は実はけっこう設定が大変なので,あまり手をつけたくなかったんだが,しょうがない.

ただ,ひとつ非常に大きな問題がある.NAT だと,Linux ファイルサーバの NFS mount ができないのだ.仕事のデータはたいていファイルサーバに置いてるから,これが見えなくなるのは痛い.痛すぎる.

ファイルサーバにログインして,そこで仕事をしてもよいんだが,FreeBSD 上でどうしてもデータを扱いたい場合がある.たとえば,kterm への日本語入力はファイルサーバ上ではできないから (tcsh の設定のせい),日本語で grep とかできないのだ.また,FreeBSD にのみ入っている Perl のモジュールとかもある.FreeBSD からファイルサーバが見えないと,これらができなくなる.



4 は恐らく,3 で NAT を使った時と同様の問題が生じるだろう.そして,簡便性では優れているけど,サスペンドやクローン化ができない点で,VMware NAT より劣る.



5 は,自分にはちょっと耐えられない(激ぉ.仮にゆくゆくはそうせざるを得ないとしても,すぐに移行できる状態ではない.



うーむ,多分 NAT になるんだろうな.それで,使えなくなる諸機能については,何か代替案を考えなくてはいけない.有線 LAN が使えるのはあと 1 週間くらいだろう.そのあいだにできるのか?? ただでさえ忙しいのに.



ちなみに,つながらなかった当初は設定ミスかなんかだろうと思って,ああ仮想 NICMAC アドレスをアクセスポイントに登録すればいいんだっけとかやってるうちに,有線 LAN でも bridge 接続できなくなってしまった orz.なんか arp が文句言っている….救いようのない状態になってしまった.どうしよう.



さらにちなみに,一応 VMware がなくても最低限の仕事はできるような構成にしてあるので,全く仕事できなくなるという事態は免れると思うんだけど,しばらくは出張先のホテルからつないで仕事をする時のようなかなり面倒な環境になりそう.



追記 (2008-03-08): VMware Server では無線 LAN 経由の bridge 接続ができることを確認.詳細は以下の 2008-03-08 の記事を参照.




関連記事: