VMware Server でゲスト OS から無線 LAN が使えるようになった

最近,貯金をはたいて Let's note CF-W7 を買い,VMware も思い切って Server にしてみた.以前,VMware Workstation 3.x を使っていた時は無線 LAN が使えず散々苦労した [2006-03-07] [2006-03-18] [2006-03-25] [2006-04-05] のだが,4.x から無線 LAN に bridge 接続できるようになったと聞いている.そしてそれはもちろん Server にも継承されている.というわけで早速試してみた.



あらかじめホスト OS の無線 LAN の設定を完了し,接続した状態で VMware Server をインストール.

VMware のネットワーク設定は,Virtual Network Editor から一元的に行えるようになっている (メニューから [Host]-[Vertual Network Settings...],または Windows スタートボタンから [すべてのプログラム]-[VMware]-[VMware Server]-[Manage Virtual Networks]).

ここの Host Virtual Network Mapping で,bridge 接続に使う NIC を選ぶことができる.有線 NIC に加えて堂々と無線 LAN アダプタが表示されているので,ああ正式にサポートされたんだなと感動する.

しかしここで無線 LAN アダプタを選ぶよりも,むしろ Bridged to automatically chosen adapter を選ぶことをお勧めする.これはホスト OS が有線で接続していれば有線,無線なら無線をゲストでも使うというもので,要するに現時点で利用できる接続方法を勝手に選んで接続してくれるというものだ.



あとは,ゲスト OS のネットワークを適切に設定すればよい.ちなみに以前の記事 [2006-03-17]


ゲスト OS 側で無線 LAN の設定をする必要がありそう.
と書いたのだが,少なくとも今回に限って言えばこれは誤解で,ゲスト OS からは普通のネットワークと同じように見える (lnc0 が使えている).

これであっさりとネットワークにつながった.ぶちぶちと切れることもない.ありがたい.



さらに,一つ荒っぽい実験を行ってみた.無線 LAN 経由でゲスト OS がネットワークに接続している時に,おもむろに無線 LAN を切り有線 LAN をつないでみる (ちなみに Let's note には,有線ケーブルを挿すと自動的に無線 LAN を切るツールがオプションで付属しており,今回はこれを使っている).無線から有線に切り替えると,自動的に VMwareNIC を切り替え,接続がそのまま維持されたのだ! 驚くべきことに,切り替え前後で SSH コネクションがまったく切れなかった.これは素晴らしい.



…しかし,ここに至って問題が見つかってしまった.無線 LAN 越しだと NFS mount ができない場合があるようなのだ.

ReadyNAS NV+ の中身を NFS mount したいのだが,有線 LAN 越しでは問題ないのに,無線越しだと Permission denied と怒られる.ちなみに他社の NAS の場合はどちらも問題なく mount できたので,ReadyNAS 特有の問題かも知れない (今のところ UDP のみしか対応していないし).困った.まあいざとなれば mount_smbfs 使うかな.



なお,無線 LAN の設定をする前に VMware をインストールした場合,なぜかうまく行かなかった.インストール前に無線 LAN を使える状態にしておくことをお勧めします.




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