ユニマガ新路線

季刊になって生まれ変わったユニマガが届いた.

unimaga [www.fujisan.co.jp]

第一印象は「わー,(B5 から) A4 になってる!」(ぉ.以前書いたように私はユニマガを 120 冊くらい溜め込んでいて(ぉ [2005-04-04],先日の引っ越しで増えたスペースにこっそりと置いてあるのだ (どこにしまい込んでるかは内緒).で,何しろ大量なので,収納スペースは B5 版に最適化されているわけで….「げ,しまえねーじゃん!」と思ってしまったのだが,実は後述するようにこれは杞憂になるかも知れない.



さて,肝心の中身である.

毎回一つのテーマを掘り下げるという形式になったらしく,IPv6 の総力特集.次いで JAIST の取材や各方面へのインタビュー記事など.

編集後記で編集子自身が「旧ユニマガとはかなり離れた路線になりましたが」と書いている通り,とても同じ雑誌とは思えない.TeX組版されたごった煮みたいな旧版の面影は全くなく,カラーチャートにあふれた紙面.連載記事は一切なし.かつては紙面のあちこちに散在していた,ソースコードや標準入出力を示した囲み.これが,なんと 4 ページしかないのだ! 信じられん.Interface 誌や DesignWave 誌のほうがまだコードがあふれている.

そして UNIX の話なんて誰もしてない.強いて言えばインターネット技術の話である.何で UNIX MAGAZINE に「Windows Vista: インターネットへのアプローチ」(マイクロソフト最高技術責任者田中氏へのインタビュー) なんていう記事が載っているんだ!?



編集スタッフを見ると,どうも編集長以下完全に入れ替わったようだ.ぐぐればなんでも情報が出て来る現在,こういう構成になるのは仕方ないのかなあ.IPv6 の話自体は面白かったんだけれど,"UNIX" magazine という名前と全く整合しない内容になっちゃってる気がする.これならいっそ誌名を変えちゃったほうが良かったかも.

今後,数号を読んでみて判断しようと思うが,もうバックナンバーを保存する意味ないかも知れないな.自分がユニマガを保存してたのは,UNIX に関する良いリファレンスだったからなわけで,その意味ではもう求めるものはユニマガになくなった.



追記: [2006-09-21] 季刊ゆにまが 2 号



関連記事: